障がいのある方・ひきこもりの方のご家族のための親なきあと相談窓口として2017（平成29）年より活動しているあかるいみらい準備室では、2020（令和２）年に3回連続企画講座として「『いつか』ではなく『いま』備える！障がいのある方と家族のための防災セミナー」として、災害時に援護や配慮が必要となる障がいのある方や介助が必要な高齢者の方、そのご家族が知っておくべき災害時のリアルや今からできる防災・減災のための備えについて知っていただき、今からそれぞれができることを考えていただく学習会を開催しました。
学習会には、障がいのある当事者の方やそのご家族だけではなく、支援者の方、そして障がいのある方について知りたい・学びたいと防災士の方をはじめとする地域の方もご参加くださっており、学習会の中で行ったグループワークでは、立場の違う方同士がそれぞれの持っている情報を語り合うことで、防災や障がいについての知識と理解を深め合う、とても貴重な機会となったと思っています。
せっかくのつながりをこれで終わりにせず、これからも災害時にサポートが必要となる方やご家族に防災に関する情報をお届けするとともに互いに学べる場や交流できる機会が作れれば、皆が安心して暮らせる地域、皆が助かる地域づくりができるのではと、ご協力くださる方々とともに、このサイトの開設をする運びとなりました。
2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震の被災地では、自閉症等のご家族のいる多くが「迷惑をかける」と避難所を利用しなかったといわれています。自宅や車中での生活を余儀なくされた方々は支援物資の入手も困難だったといいます。障がいのある人や介助が必要な高齢者にとって、避難生活はより過酷なものになります。
令和の時代が始まってからも、台風による大規模停電・洪水による甚大な被害や全国各地での地震、火山活動、そして新型ウィルスによる脅威等 私たちの周りでは日々様々な災害が起こっています。いざという時に慌てないで済むように、皆が安心して暮らせる地域づくりのために、このサイトをご活用いただければ幸いです。
あかるいみらい準備室 代表 山口まゆみ
過去の防災セミナーの様子
